今夜、すべてのクロッチを
今夜、すべてのクロッチを
- 第十四回 「コロナ鬱とコロナ躁」
このコラムを再び書ける日が来るとは思っていなかった。 新規コラムをアップしている執筆陣は、もう誰もいない。そもそもメインコンテンツの動画自体が、ほぼ更新されていない。果たしてこれを読む人間 … 続きを読む
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- 第十三回 「Too Much Panty Business」
このコラムを書くのも、実に2年ぶりだ。 これだけ時間が経てば何かしら環境の変化がありそうなものだが、私の生活は全く変わっていない。相変わらず日雇いのアルバイトと所持品の売却で糊口を凌ぎ、主 … 続きを読む
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- 第十二回 『The Times They Are a-Changin’(時代は変る)』
このところ『ギャル文化の繁栄と衰退』をテーマにした記事をよく目にする。ブームを牽引した雑誌『egg』の休刊(2014年5月)は、一つの文化の終焉を象徴する出来事だったと思う。振り返ると、その登場はまさにセ … 続きを読む
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- 第十一回 「好きなコはできた」
5か月もの間、何も書けずにいた。 木っ端の肉体労働者の分際で、大作家が創作の苦悩を吐露するかのようなことを書くのは恐縮だが、実際に書けなかった。数行書いては止め、『黒猫のウィズ』を始めて現実逃避する、そ … 続きを読む
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- 第十回 「地球の裏側のパンツ泥棒事情」
「下着泥棒は日本特有の陰湿な犯罪」 「セックスに消極的な日本男性の気質が表れている」 「あんな布切れを手に入れて何が嬉しいのか」 とあるサイトの記事によると、日本在住の外国人はよくそんなこと … 続きを読む
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- 第九回 「恋のシュビドゥパンツ」
以前勤めていたアダルト系出版社に、Sという部下がいた。 年が9つ離れていたためジェネレーションギャップを感じる事も多かったが、グラビアやビデオの撮影では類い稀なセンスを発揮し、その発想力には常に驚かされ … 続きを読む
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- 第八回 「さくらのパンティ」
過日、葛飾の金町で所用を済ませたついでに、柴又の『寅さん記念館』に立ち寄った。この記念館には過去にも2度訪れたことがあり、改めて見たい物も無かったのだが、何かに導かれるように足が向いてしまった。受付に着く … 続きを読む
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- 第七回 「私的パンティジャケットベスト10」
15年以上住んだ住居を引き払って郊外のアパートに引っ越すことになり、所有するレコードやCDの売却を余儀なくされている。所謂レア盤の類は殆ど無いので二束三文にしかならないが、20平米の転居先に … 続きを読む
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- 第六回 「囮の妻のパンツ」
5回に渡って過去の思い出や私生活を綴ってきたが、やはりどこか気恥ずかしく、思いのほか疲弊した。それはある意味で、女性がクロッチの汚れを他人に曝け出すようなものなのかもしれない。 今回は無難 … 続きを読む
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- 第五回 「アメコミ風の柄が一面に描かれた派手なパンツ」:後編
誕生日パーティは、まだ始まったばかりだ。 ふと瑠奈に目をやると、何かを急かすようにしてそわそわと体を動かしている。 「あ、そうか、プレゼントだ。ごめん、遅くなっちゃって」 私は鞄から小さな包み … 続きを読む
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- 第四回 「アメコミ風の柄が一面に描かれた派手なパンツ」:前編
ふーっ、ふーっ。……ふっ。 小さな口から何度か吐かれた頼りない息が、4号サイズのケーキに立てられた蝋燭の灯を吹き消した。 テーブルの対面には、少しはにかんだような、それでいてどこ … 続きを読む
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- 第三回 「あいだゆあのピンクのTバック」
気分が晴れない日が続いている。 朝、目を覚ますと、体が動かない。四肢にそれぞれ2kgほどの重りを乗せられているようだ。尿意が限界に達した時点で、やっと起き上がり、這いずるようにして便所に辿り着く。用を足しながら、深い溜息 … 続きを読む
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- 第二回 「3年間同棲した彼女のパンツ」
「下着に囲まれると幸せ」 下着窃盗容疑で男逮捕 民家から女性用下着を盗んだとして、奈良県警高田署は10日、窃盗の疑いで、住所不定、機械設備業、●●●●容疑者(52)を逮捕した。「下着に囲まれていると幸せを感 … 続きを読む

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- 第一回 「綿100%、ピコレース付きの純白パンツ」
人生も折り返し地点を過ぎ、未来を語るより過ぎ去った日々を回顧することが多くなった。最近では過去の記憶さえ曖昧模糊としている。老化の初期症状だろう。一晩寝る度に枕に付着する頭髪のように、記憶の一部が日ごとに抜け落ちて行く。 … 続きを読む