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第十三回 「Too Much Panty Business」

 

 

 このコラムを書くのも、実に2年ぶりだ。
 これだけ時間が経てば何かしら環境の変化がありそうなものだが、私の生活は全く変わっていない。相変わらず日雇いのアルバイトと所持品の売却で糊口を凌ぎ、主食は2玉100円のコンビニ冷凍うどんだ(私も多少は健康の事を考えるので、生卵は必ず入れる。誕生日やクリスマスには、総菜屋の天ぷらやコロッケをトッピング)。
 2年の間に身辺で起きた大きな出来事が2つある。まず、ここ数年介護状態だった父親の死。そして高校時代からの友人・Yの急死だ。父親に関しては高齢ということもあって動揺は無かったが、Yの突然の死は1年経った今もその現実を受け止め切れずにいる。正直言って、今の私はパンティについて書ける状態ではない。いや、永遠に書けないかもしれない。46歳の若さで逝去したYの事を考えると、「自分はパンティだのクロッチの染みだのと書いていて良いのだろうか?」という葛藤に苛まれてしまうのだ。大変恐縮だが、今回はパンティ抜きのコラムにさせて頂きたい。

 2年の間に有名人も大勢逝った。私にとって思い入れの深い人物も多い。ざっと名前を挙げると、水木しげる、安藤昇、プリンス、モハメド・アリ、千代の富士、ジーン・ワイルダー、かまやつひろし、松方弘樹、渡瀬恒彦、チャック・ベリーといったところだ。今回はチャック・ベリーに対する私なりの追悼を綴らせて頂きたい。

 

 初めて聴いたアルバムは、中学1年生の時に貸しレコード屋『友&愛』で借りた『Tokyo Session』だった。数枚あったレコードの中からそれを選んだ理由は、文字通り東京で行われたライブである事と、ジャケット写真の圧倒的な格好良さだった。撮影は浅井慎平によるものだと後に知った。バックでは成毛滋がピアノを担当しているが、これも後年知った。プロデュースは内田裕也。チャック・ベリーのライブ盤としては比較的評価が高い作品だが、12歳の私はまだロックンロールのロの字も解っておらず、テープにダビングして数回聴いただけで飽きてしまった。

 本格的にチャック・ベリーを聴き出したのは、高校2年生の頃だ。その頃の私はローリング・ストーンズに傾倒しており、ストーンズファンの誰もがするように、カバー曲を遡ってオリジナルを聴き漁った。居酒屋のアルバイト代の大半はレコードに費やした。ハウリン・ウルフ、ボ・ディドリー、ルーファス・トーマス、ロバート・ジョンソン、サム・クック、テンプテーションズ、マーヴィン・ゲイ。どれも最高だったが、特にのめり込んだのはチャック・ベリーだった。12歳の頃に聴いた時とは、全く印象が違っていた。聴き込んでいくうちに、ギター、歌、ビートだけではなく、作詞家としての非凡な才能に気付いたりもした。好きなアルバムを1枚挙げると、『One Dozen Berrys』だろうか。ジャケットワークも含めて大好きな作品で、しばらく部屋の壁に飾っていた。ちなみに、その頃同級生に一番人気があったバンドはBOØWYで、私の趣味は彼らには当然理解されず、「おっさん」呼ばわりされたものだ。共通の嗜好を持っていたのは、ただ一人、前述したYだった。

 映画『Hail! Hail! Rock ‘N’ Roll』も印象深い。特にリハーサルで『Carol』を演奏するシーンは最高だった。イントロのリフを弾くキース・リチャーズに何度もNGを出し、やっと演奏が始まると自分はわざとコードを間違え、バンドメンバーを心底辟易した表情にさせるチャック・ベリー。その天の邪鬼ぶりというかキチガイぶりに、初見当時は爆笑したものだ。その時一緒に笑っていたのも、やはりYだった。

 少年時代に強盗事件で教護院に送致されたのを皮切りに、デビュー後も数々の犯罪やトラブルを起こしたチャック・ベリーだが、極めつけは1990年の「トイレ盗撮事件」だろう。自身が経営するレストランの女子トイレにカメラを設置し、録画テープを所持していた罪で逮捕されたのだ。押収されたビデオテープには20人以上の女性が映っており、中には幼女もいたという。その2年前にジェームス・ブラウンが起こした「ショットガン乱射からの警察とカーチェイス事件」と比較すると何ともスケールが小さいが、ロックスターの犯罪の中でも異色極まりない内容に、記事を読みながら苦笑したのを憶えている。

 押収されたビデオは当然見る術が無いので想像に過ぎないが、杜撰なカメラ設置による粗悪な映像だったに違いない。洋式トイレで排泄シーンを撮影するには便器の中に超小型カメラを仕込まなければならないが、その技術はさすがに持ち合わせていなかっただろう。おそらくチャック・ベリーは、女性がパンティを下ろして便器に座っている画だけを観て愉しんでいたのだと思う。

 90年代半ばに盗幻鏡レーベルが発売した和式便所4点撮影シリーズをチャック・ベリーが見たら、どう思っただろうか。ドアを開けてトイレに入って来る全体像、顔、股間アップ、背後。その4カ所を撮影した手法は、盗撮技術の集大成であり、エポックメーキングだった。むろん私も衝撃を受け、当時は会社から自宅に持ち帰っては鑑賞に明け暮れた(私は脱糞シーンはどうにも苦手なので早送りし、放尿シーンのみ観ていた)。特に好きだったのは『海の家シリーズ』で、全作品コンプリートしたと言ってもいい。仮設トイレの中で着替えを済ます女子も多く、排泄と裸体を同時に鑑賞出来るお得で重厚な作品だった。自尊心の塊のようなチャック・ベリーでも、あのビデオを見たら平身低頭したに違いない。

 

「ロックンロールに別名を与えるとすれば、それはチャック・ベリーだ」
 ジョン・レノンのこの言葉に象徴されるように、数多のミュージシャンからリスペクトを受け、90歳の大往生を遂げたチャック・ベリー。そんなロックンロールの神様にも、やり残したと思う事柄はいくつもあるだろう。そのうちの一つは、トイレ盗撮の趣味を諦めざるを得なかった事かもしれない。
 非常に些末な映像ではあるが、過去に私が撮影した放尿動画をチャック・ベリーに捧げたい。

 

注・音声は最初から入っていません。

 


『One Dozen Berrys』 Chuck Berry

住吉トラ象
元エロ本編集者。現在は派遣労働者。60~70年代のソウルミュージック、イイ女のパンツが好きです。座右の銘は「ニセモノでも質の高いものは、くだらない本物よりずっといい」(江戸アケミ)

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