第三回 「チンチンカモカモとダイシャチョウ」

 

 

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まてんろうをみくだすいちめんのいちまいがらす。

きょうもダイシャチョウは、ぶかをよこいちれつにならべ、しかりつけます。

 

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「だ・か・らぁ。そんなこまいはなしわしにきかんとわからん? んん? わしらのしごとはとにかくでっかくぶちあげること。なぁんでもいいんだよぉ。じゃあ、あれ。いま、みんなてにすまほがくっついちゃってんだろぉ? のうみそはんぶん、てにいしょくしたきかいにんげんばっかじゃん? つぎやんのはー。そだっ! めくらむけってことにしてあたまにかめらうめこんじゃえよ。せんりがん、せんりがん。とりあえずおおまかなみちすじつくるのがわしらのしごと。けいざいまわしてるじかくある? い、い、いのべーしょん。あとのしもじものくじょうしょりはせいじかにやらせればいいのぉ。もんだいおきたらてきとうにほうりつつくらせりゃいいんだよ」

 

とうぜん、きょうも、おおづくえのしたではひしょ・いそがいくんが、ダイシャチョウのちんぽこをのどおくでしごいています。

 

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「にっぽんぶらくのほとんどがそのひぐらしのやくざそこのけ、ちょうはんにみをやつすありさま。しかもそのほとんどが、かけようにもたねせんももってないっつー、よのすえじゃあ『ぴらみっどでもつくんべー』っつってだいごうれいいっぱつ、どれいにみちあんないしてやるって、よーはひとだすけよ」

 

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このことばに、ふくしゃちょうはあせをふきふき

「し、しかし、シャチョウ…」

と、いいかけたところ

「しかしもかかしもない! はい、かいさん!!」

 

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このやりとりまでで、いつものあさのわんせっとです。

 

 

「…シャチョサン。きょうもいちだんとたけだけしわぁ~」

 

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つくえのした、まっかなかべんににたくちびるから、もえるひのようなしたをちろちろとうごかして、せいしょりぶしょのいあんふおんな・ひしょやくのいそがいくんが、かんたんのこえをあげます。

「い、いそがいくん…。きょうはなんだか、いつもよりきゅうけいてくがさえわたってるじゃあないのぉ」

そうダイシャチョウがあおると

「そうなの、シャチョサン…。わたしはシャチョサンのふぐりのゆれにあわせておどるふらわーろっく。あなたがさかればさかるほど、わたしのめすあなもきゅんきゅんくるのよ。さあ、もっともっと、どんどんどんどん、おおきくおおきくなってぇ…」

と、みるまに、ダイシャチョウのちんぽこが、ダイシャチョウのせよりもおおきく、てんじょうにきとうがあたらんばかりにふくらんでいきます。

 

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「い、いそがいくん! これはどうしたことだね!?」

 

「こらー! ばいどくまんー。せいてきいたずらはやめるんだー」

 

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がしゃーん!

 

そこへ、まてんろうをみおろすいちまいがらすがこなごなにわれ、ぼくらのチンチンカモカモがまいおりたのです。

 

「ちぃい! このおじゃまむし!」

いそがいくんは、くのいちよろしくぴょんとかべにはりついて、ばりばりばりっ。がんめんのかわをはぐと、なかからバイドクマンがあらわれました。

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「このおっさんちょうはつして、もっと、よのなかのじゅうぞくまぞどもを、ひーひー、あくめさけばせてやろうとおもってたのによー」

バイドクマンはへんそうのめいじん。びじょにばけるのだっておちゃのこさいさい。

 

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「なぁ。シャチョサン。おじゃまむしがきたからきょうはかえるけど、おまえがひっしこいてたっかいびるいくらたてようが、おれらにんげんいがいからみれば、やってることはさんごしょうとみわけがつかねぇわけよ。つちこねくりまわしてのせいくらべ。それがせいぎかぁ? じゃあな、あばよ!」

そういってまどからとびおりたバイドクマン。あとにのこるのは、すてぜりふにただよういや~なくうき。

 

 

 

 

「…あすふぁるとびーちのおかさーふぁー…。こんくりーとじゃんぐるのおんなたーざん…。」

 

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きょをつかれ、てんぱってひとりごとをくりかえすダイシャチョウ。いきしょうちんしても、そのちんぽこはいまなおふくらみつづけ、しゃちょうしついっぱいになんなんとす。

「まずいぞ! はやくこのぼっきをとめないと!」そうさけぶや、チンチンカモカモはまず、うらすじにとりつきました。

こちょこちょこちょ。ふつうのふぇらちおとはかってがちがうダイシャチョウのおおきくひだいしたただれまらですが、てとしたをじょうずにつかうチンチンカモカモがふくあばれしゃくはちのねいろは、あっぷだうんをくりかえし、ふぁんきーなねいろとなっていんうつにひびきわたります。こんなげひんなきょくげいでは、きっとなげせんはもらえぬことでしょう。みためはただの、なめいぬです。

 

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「おおお。こんなはしたないこういんはじめてだぁ。これまでわしのちんぽにかしづくやつはおんなもほももかぶきやくしゃだってかぞえきれないほどいたぁ。だが、ここまでわしのちんぽにせいたいし、ましょうめんからなめなめしたものがかつてあっただろうか。いや、ない! このおとのでかいこと、このにおいのせんめいなこと、このくっきりあざやかなすとろーく。かりくびがきもちい。にょうどうがきもちい。うらすじがきもちい。かわからきもちい。ねもとがきもちい。みぎのたまがきもちい。ひだりのたまがきもちい。たまとたまのあいだがきもちい。ありのとわたりきもちい。けつげのさきまできもちい。これがほんもののしゃぶちゅうかぁ。」

 

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「や、やば。でる」

 

 

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われたがらすからげかいに、しろいたきになってほとばしりおちていったのうこうざーじる。おおきくふくらんだダイシャチョウのきんまんにくぼうがはなった、えいがのざんしです。

 

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「よかった! いっぱいでたね!」

チンチンカモカモは、くちこきでしゃせいをきめたたっせいかんでだいまんぞく。

 

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「ふう。ありがとうよ。チンチンカモカモ。あやうくバイドクマンにのせられてみちをあやまるところだったよ。これからは、いかさずころさず、ろうむちくしょうどもをかいならしていくよ」

「うん! それがいいよ! おしごとがんばりすぎてたまったら、またぼくをよんでよ! じゃあ、ぼくもういくね!」

チンチンカモカモがとびさっていったなつのあおぞらをみあげながらダイシャチョウは、はんぶんこわれてしまったおおづくえのひきだしからおやつのきんかはむをとりだすと、そうきんばでかぶりついていったのでした。

 

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文・福田信哉/絵・いなおかつかさ
当サイトの運営をしております福田が文章、その友達の稲岡が絵を描いております。真っ当な正義、真実の愛をテーマに児童文学に挑んでおります。

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