第15回 「抜き差しならない」

 

矢口真理が芸能活動を再開する。

 

その為、活動休止の原因となった、離婚に至る経緯が再びクローズアップされている。

 

当時の夫、中村昌也が早朝に仕事から帰宅すると、矢口真理と不倫相手の梅田賢三が、布団もかけずピストンの真っ最中で、“出し入れ”もハッキリ見えていた、というものだ。

 

浮気の現場を見られたという話は、ありがちだが、出し入れまで見られたというのは聞いたことがない。

 

しかし、出し入れがハッキリ見えたというのは、どういう経緯で記事になったのだろうか。

 

現場で出し入れを見ることができるのは、中村昌也しかいないはずだ。

 

「出し入れがはっきり見えたんだよ!!」

 

こんなことを、他人に口外するだろうか。

 

伝言ゲームにスケベな奴が混じっていた、みたいなことなのだろうか。

 

中村昌也は現場で、梅田に土下座させ証拠写真を撮ったという記事もある。

 

ピストンの真っ最中に中村が帰宅したということは、まだ勃起が収まらず、土下座の角度が甘かった、ということはなかったのだろうか。

 

中村昌也は身長が192cmもある。見るからにポコチンがでかそうだ。高身長で細身の男はたいていポコチンがでかい。

 

梅田賢三も身長177cmで細身のため、ポコチンはでかいほうと推察される が、中村昌也には及ばないのではないか。

 

中村は梅田のポコチンの勃起が収まる前に、しっかり観察したのではないだろうか。

 

長さ、太さ、反り、カリの張り具合を瞬時にチェックし、どれをとっても自分に劣っていることが、彼の怒りをより増幅させたのだろう。自分より劣るポコチンの持ち主に妻を寝取られたのだ。

 

梅田のポコチンがあと5cm長かったら歴史が変わっていたのかもしれない。

 

中村がいさぎよく負けを認め、多少は穏便に事が運んだのではないか。

 

ミスチルの桜井や、GLAYのTERUは不倫の末、妻と子供を捨て、他の女と結婚したが、謹慎することもなく、ラブソングを歌い続けている。

 

桜井もTERUも、よその女に出し入れしていたわけだが、矢口真理ほどの騒動にはならなかったということは、やはり、出し入れを配偶者に目撃されたか否かが、芸能活動休止のポイントなのだ。

 

矢口真理の復帰時の記者会見では、出し入れについて報道陣からも矢口真理からも言及は無かった。

 

離婚の際、お互いに騒動の真相については話さないことで同意したということだが、俳優である中村の今後を考えれば、出し入れの目撃は無かったと、たとえ嘘でも明言したほうがよかった。

 

中村がスクリーンやテレビ画面に映し出される度に「ああ、出し入れをハッキリ見た・・」という余計な情報が頭をよぎるので、中村昌也自身はもちろん、視聴者も作品の関係者も全員が迷惑する。

 

矢口真理の復帰後の活動は、またバラエティ番組が主になるだろうが、出し入れについては、たとえバラエティ番組であろうと触れにくい部分であり、共演者も扱いずらい。

 

本当に困った人達だ。

 

あの場面で、なかなか難しかったとは思うが、中村昌也は「続けろ」と言い放つのが最善の策だったのではないだろうか。

 

悲惨な印象より、豪放磊落なイメージのほうが俳優には向いている。

 

矢口真理は記者会見で自ら、イメージは今最悪だと思うと言っていたが、それを覆す方法が一つだけある。

 

舌切り雀のおじいさんは、雀たちが恩返しで用意したお土産で、小さいほうのつづらを選んだ。

 

おばあさんは後から押しかけて、大きいつづらを強引に受け取った。その後の結果もイメージも、おじいさんのほうが良い。

 

梅田賢三のポコチンは中村昌也のポコチンより小さいと証明できれば、いつかは舌切り雀のおじいさんのような人格者のイメージになる。

 

 

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殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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