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第一回 「あこがれのセーラーちゃん」

こちらの連載は、2011年11月から2012年7月まで以下のサイト(http://vobo.jp/onaho-rusenki01.html)に掲載されたテキストの第二期になります。第一期を踏まえた上の言説になりますので、上記、第一期をお読みの上読み進めることをお勧めします。

 

 

■ ブルセラ少女の架空化メソッド

セックスする若者が減って久しい。これは良いことだと思う。性欲を満たすためにセックスだなんて、不合理だ。

何かの手違いで犬畜生と変わらぬ衝動が起こらないかぎり、多大なリスクのあるセックスに至らないのが普通じゃないんですかね。かつて安易な衝動でリスクを取っていた若者は、今ではDQNと呼ばれ、特別視されている。

若者は性欲が落ちたのではなく、理性的になったのだ。 この時代、性衝動に振り回されて生き延びられるほど甘くはない。

1993年頃に発売されたオナホール「あこがれのセーラーちゃん」シリーズは、2次元セーラー服少女のパッケージを採用したごく初期のヒット作。セーラー服幻想というきわめて基本的な定番ネタを訴求していた。 オナホールのイメージ化は、ここを原点として語られる。

当時は援助交際という言葉が発明されたことで、現実世界でも女子中高生のカジュアルな売春が加速した。インターネットはまだ商用解禁前。 出会いにはもっぱらNTTの伝言ダイヤルが使われていて、ワタシも聞いてみたことがある。公開ボックス、0371〈オサナイ〉トリプル。

幼いとは言っても、声しか聞こえない闇の中、自称中1の女が客を募集している。それに応じて自分の電話番号を晒す若い男の声。 なんと命知らずな状況だろう。断片的にしか分からない相手に自分を晒す本質は、今のSNSでも変わらない。 相手は業者で年齢もウソだし、女が実在しない確率も9割は超えるし、男でさえサクラだろう。自分から0371と打ち込むJCとかもうね……なぜそんなに簡単に見ず知らずの人を信用できるのか。頭湧いてるのか? ワタシはだまされてもいないのに、そう感じた。

世の中にはたしかに売春するJCがいる。彼女たちの承認欲求も分からんではない。それでも実際に出くわすのは詐欺業者だろう。売春は世界一歴史の長い商売だが、信用を重視する必要はない。殺伐としているのは当たり前だ。ギャンブラーはわずかな可能性に賭けて、身の安全をかなぐり捨てるのだろう。かなぐり捨てた人間は怖い。その凄みでセックスに持ち込むのだろうか。勝手にしろ。

ラッキーセックスにありつけたとしても、事が済んだあとの賢者タイムで突きつけられるのは、都合の悪い現実だ。病気をうつされたり、相手が理不尽な要求をしてきたり、社会的にダメになったり、親としての義務が発生したり——やるまえからわかりきっている。

 

■ 性行為時空へ、再び

だから、男性向けのエロ・フィクションは射精したらさっさと終了し、その後高確率で待っている修羅場は描かれないのだ。

理性的な人間なら問おう。リスクに見合うリターンが期待できるのかと。現実のセックスは、まるでレバレッジを掛けまくったFXだ。 清濁併せ呑むのが大人だって? それは蛮勇を賛美するマチズモに踊らされているだけではないのか? だいたい、世間体とか罰則は人間が作り出したリスク。 人災だ。

よろしい、ならば我々は、オナニーによって都合のいい架空の世界を拡張し、整備しよう。 現実を架空化すれば、むしろ価値が生まれさえする。 現実とフィクションは区別するものではなく、まして区別できることを自慢するものでもなく、クソな現実をいかに楽しいフィクションで解釈し直し、置き換えるかが大事なのだ。それってとても、すてきなこと。

「セーラーちゃん」は一見、単なる絵の付いた凡庸ホールだが、実はブルセラブームに便乗して〈詐欺に遭ったり逮捕されたりするリスクなしに、セーラー服少女を買う行為〉を商品化していたのだ。

ブルセラブームは、売春という巨大セックスビジネスの上階に、別物だった非発射風俗やオナホール産業を増築したと言える。

現実のセーラー服が架空化される経路の一例は以下の通り。

海軍の制服→女学生→若さの象徴→女学生の制服だけでもエロい→ブルセラショップ →コスプレとしてのセーラー服→男の娘用セーラー服の登場(←いまここ)

架空化が過ぎて現実にまで浸食すると、ブルマーのように現実側が淘汰されることもよく知られている。 うまく表現された萌え属性やキーワードは、現実のモノよりも破壊力がある。

オナホールが単にまんこをゴムで再現するものにとどまらず、セックスの世界観までも含むツールに進化してきたのは、そんな背景がある。

人間の感じる恐怖の中で、最もたちの悪いものは「わけのわからないもの」だそうで、理由や意味が説明されないと対処のしようがなくて困る。 脈略なく自動的にかぶさってくるまんこがあったら怖い。そこに「吸精魔が現れて夢精を促す」とか設定を付ければ楽しくなろうもの。出会って数秒で合体する AVも「そういう設定」だから納得できるので、第四の壁が恐怖をブロックしている。

オナホは、どんな背景を持つまんこなのかが説明されるべきなのだ。 セーラーちゃん以後のオナホの売り方は、より具体的にイメージをしぼっていく ことになる。

 

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器具田こする教授
ラブドールとオナホールのR&Dアートユニット「器具田研究所」を運営。メーカーへのアドバイスや技術協力といった説明のしにくい業務でオナニー業界の異常進化を支えている。http://www.kiguda.net/

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