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第二十回 「家電でオナマシン【GuWOOO】」

 

 

■ 家電からオナマシンを考える

 2005年。「電動ものに殿堂入りなし」とはアダルトグッズ業界の格言である。

 殿堂入りしない理由は、気持ち良くないからだ。

 おさらいしておくと、当時の電動ものは、オナホにローターバイブを仕込んで震動させる安易な製品ばかり。

 小さなローターをチンコに押し当てても(射精するのは)難しい。

 震動で射精させるには、第14回で紹介したようなでかい電マのパワーが必要なのだ。

 震動だけではない。もっと他の、機械ならではのイイ刺激方法があるはずだ。

 この頃、アダルトショップ「大魔王」のホームページ企画で、トイズハートのオナホール「ヘキサゴン」と扇風機を組み合わせて、回転オナニーを試みるおバカ実験が話題となっていた。

http://daimaoh.co.jp/page28.html

 オナホをピストン動作でなく回転させて使うと、いちばん敏感なカリ部分に刺激が集中するため、斬新な性感が得られる。

 しかし手で回転させていると、手首がつらい。そこで市販の扇風機で回すわけだ。扇風機のモーターって、かなりパワーあるからね。ちんちんを回転コスリさせても余裕のトルク。工作の手間を最小限にする意味でもいいチョイスだったと思う。

 大魔王の実験をそのままマネする人はいなかっただろうけど、バズマーケティングとしては大成功だった。その結果、回転実験に使われた「ヘキサゴン」は廃盤の後、2015年に「回転注意」と改題して復刻される。

 もともと回転用を意図したオナホではないのに、オナホとネットミームは切り離せないものだ。

 あの扇風機の一件から、業界人は、次世代のオナマシンは生活家電を取り込むと理解されやすいのではないか? と気付いたようだ。

 マーケティングのセオリーでも、まったくの新製品を作っても、消費者は受け入れないという。新製品を理解してもらうには、既存製品をとっかかりとして類推させたり、ソレの代わりに置き換えるとメリットあるよと説明した方がよい。イノベーションの育たない日本では、なおさらのこと既存製品に寄り添う傾向が強い。

 

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◆ (誤解の例) eS(トイズハート)。当時発売された、ピストン式の電動オナマシン。ハンディカムに酷似したデザインである。……いや見た目の話じゃねえんですお?

 

■ ミキサー+オナマシン=ギュオー!

 そんな経緯により、ワタシの役目は、一般家庭にある家電でオナマシンを作って世に問う成り行きとなってきた。

 手でしごく以外のオナニー法か……小学生の頃、プールオナニーがすごく良かったな。

 1978年の夏、東京・水道橋。

 現在東京ドームのある場所には、後楽園ジャンボプールという巨大プール施設があった。回転寿司のように流れる全周400メートルのドーナツ型水路。複数カ所に設置された水噴射装置によって一定方向の流れが作り出される。強力な水流で、浮き輪に乗ってなすがままに押し流されるのだ。

 ワタシはその力に対抗し、押し流されまいと噴射口にしがみついて遊んでいた。すると、なんだか股間が気持ちイイ。

 荒れ狂うジェットパワーで、液体の流れだけでちんちんが刺激されるのだ。

 年齢からして、まだ射精はしなかったと思うが、きちんと逝けた。流体が生み出すとらえどころのない圧力と摩擦。

 射精しないのと、子供ならではの尽きない体力もあって、何度も噴射口にしがみついた。

 周りからどう見られていたかは知らない。

 もうひとつ。その頃のワタシの住居は風呂なしアパートで、銭湯を使っていた。その銭湯にも、浴槽に肩こりほぐし用のジェット噴射装置がついていて、ワタシはコレにもしがみついて股間を刺激していた。

 浴槽ジェットは噴き出し口がピンポイントだから、きちんとちんちんの位置に合わせて当てる必要がある。つまり、ちんちんに当てていることが周りからバレバレである。

 しかし、ここでもワタシはきちんと逝けていたし、怒られた記憶も無い。

 人間誰しも、生きていれば周りに迷惑をかけてしまうものだ。そんなお互い様の精神で譲られたのかも知れない。ならば、ワタシは水流オナマシンを作って恩返しをすべきだろう。

 強力な水流はオナニーに使える。では、そんな水流を発生させる家電とはなんだろう? ネタ出し会議で、例の編集長Kにここまでの話を出してみると、使わなくなったミキサーを提供してくれた。フルーツシェイクとか作るときのタテ型のアレだ。水だけでスイッチを入れると、力強い水流が見える。

 水以外に鋭利な刃物も回るので、当然このままでは危険すぎる。  ワタシは回転刃にパテを盛って丸いプロペラに加工してみた。強弱の調整ができるボリュームも外付けした。

 

 

GuWOOO_

 

 名付けて、噴出水流使用自慰道具——Gushing Water Operating Onaning Object [GuWOOO]である。

 

PUROPERA_
◆パテで埋めたプロペラ

 

 動作テストでスイッチオンすると、バキン! という音とともに遠心力でプロペラが破壊。破片がケースにぶつかりヒビが入った。

 

 KOEEEEEEEE!!!!!

 

PUROPERA_HAKAI_
◆弾けたプロペラ。ケースにはヒビ。

 

 ヘタに動作テストがうまくいって、ちんちん入れて使ってるときに事故らなくて本当にヨカッタと思いました(粉みかん)。ダーウィン賞を受賞しかねないですよ。

 

 

GuWOOOuse_
◆GuWOOOuse

 

 だいたい、ヘキサゴンを扇風機で回すのだってモーターのパワーは強いから大怪我の危険はある。面白そうなだけでヘラヘラと試すと一生を棒に振ることになりかねん。

 ワタシは最悪のケースを想定することの大事さを学んだ。さらに想定外のことも覚悟しなければならないことも。

 多くの大人はあなた方に、チャレンジ精神を煽ることでしょう。

 しかし勇気を出す前に、とにかく怖がりであってください。臆病すぎることはない。

 これから社会に出て行くみなさんには、そうアドバイスしたいわけです。

 2014年になると、掃除機に付けるアタッチメント式バキュームオナホールが発売されたり、専用設計の電動回転式オナマシンが「性家電」を名乗るまでに発展した。製品化されたものは、ちんちん刺激部とモーターを隔離したり、強すぎないモーターを使うなど、事故防止に配慮が払われている。

 こうしてやっと、電動ものに殿堂入りが出てきた。30年来続いてきた格言も、過去のものになったのだ。

 

参考文献 ・器具田こする,『できるかこんなの!! 恐怖の改造ジューサー・ミキサー[GuWOOO]』,アイドロイドプチ vol.6, コアマガジン, 2005 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4877349243

器具田こする教授
ラブドールとオナホールのR&Dアートユニット「器具田研究所」を運営。メーカーへのアドバイスや技術協力といった説明のしにくい業務でオナニー業界の異常進化を支えている。http://www.kiguda.net/

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