第二十五回 「報道被害」

 

 

先日起きた、法科大学院に在籍する24歳の男が、42歳の弁護士のチンポを切断した事件は、改めて報道について考えさせられた。

 

容疑者の妻が被害者の所属する法律事務所で事務員をしており、男女間のトラブルがあったと見られるとのことだが、チンポを切るのはやりすぎだし、大々的に報道されたことで、被害者とその家族の精神的な苦痛も深刻と思われる。

 

どこに行っても、「ああ、あのチンポを切られた・・・」が、枕詞のように付きまとい、チンポと共に平穏な日常生活までもが失われてしまう。

 

被害者側が好奇の目に晒され続けるのを避ける為にもチンポの件は単に「傷害」として報道する配慮があってもよかったのではないか。

 

「チンポ切られた今のお気持ちは」

 

「立ちションはできますか」

 

「根元から1cmくらいしか残っていないそうだが、
 膨張率がすごくて勃ったら、それなりに立派
 ということはないか」

 

「1cmでも触ると気持ちいいか」

 

「夢精しているのか」

 

「これからは前立腺の開発に走るのか」

 

「南アフリカで世界初のチンポ移植手術が成功したが、
 意気込みのほどは」

 

「タイに行けば切りたてのチンポがいくらでも
 手に入るのではないか」

 

「黒人のチンポを移植するのはどうか」

 

「平常時で30cmくらいあるラスプーチンのホルマリン漬けの
 チンポは移植してみたいか」

 

「移植したチンポで奥さんが感じたら、浮気と思うか」

 

「あなたにとってチンポとは」

 

「男が男のチンポを切ったということについて、
 阿部サダヲさん、何かコメントを頂けますか」

 

こういう質問を各局の新人の女子アナが担当するのなら、チンポの報道はありだ。

 

新人の女子アナに何度もチンポと言わせる為なら、チンポ絡みの事件を捏造するのさえ、ありだと思う。

 

チンポを言い淀む新人に、先輩女子アナが厳しく指導するドキュメントの放送が待たれる。

 

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殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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