第二十六回 「春画」

 
 
 
 
春画展に行ってきた。
 
 
 
東京都文京区の永青文庫で開催されており、前期:2015年9月19日~2015年11月1日 後期:2015年11月3日~2015年12月23日で展示作品が変わるので、後期も行くつもりだ。
 
 
 
シルバーウィーク明けの平日に行ったのだが、日本では初の春画展ということもあり、関心が高いのか多くの人が詰め掛けていた。
 
 
 
館内に入ると、まずは4階に上がり、3階、2階の順に観覧する仕組みだ。
 
 
 
人々の列は非常にゆっくりと進んでいた。
 
 
 
客層の大半は、もうチンポが勃たなそうな老人だが、多数の春画を目の当たりにして久々にフル勃起し、ゆっくりとしか歩けないのか。
 
 
 
館内の照明が暗いのと、春画に描かれたでかいチンポを見たことによる目の錯覚もあってか、老人達の股間が隆起しているのかは、よくわからなかった。
 
 
 
作品は殆どが男女の絡みを描いたものだが、中には発想力豊かな突飛な作品もある。
 
 
 
手足のあるでかいチンポの遺体を、女達が取り囲み嘆き悲しんでいる「陽物涅槃図」は釈迦の涅槃図のパロディだが、女の顔が皆マンコになっている。
 
 
 
心中で男だけ生き残ったが、幽霊になった女が男のチンポを切り取り、口にくわえて空高く舞い上がる絵もなかなか良かった。
 
 
 
心中しようとしたのだから、チンポを切り取るのではなく、男を殺してもよかったと思うが、気が変わったのだろうか。
 
 
 
最も異彩を放っていたのは、葛飾北斎による、二匹の蛸が海女と絡んでいる作品だ。
 
 
 
大蛸がクンニをし、小蛸が口吸いをしているという構図も素晴らしいが、余白にびっしりと台詞が書かれており、小蛸がかなりドスケベなことを言っているのが良かった。
 
 
 
春画で台詞が書かれているものは少ないそうだが、蛸と女の3Pという発想力共々、「富士山しか描けないと思ったら大間違いだぞ」という北斎の強い気迫が感じられる。
 
 
 
春画はチンポが大きく描かれているという認識はあったが、やはりどの作品も例外なくでかかった。
 
 
 
一人だけ仮性包茎だったが、そのチンポですらでかかった。
 
 
 
チンポが大きく描かれる理由としては、子孫繁栄の象徴で縁起がいいからという説があるそうだが、私は昔の日本人のチンポは実際にあれくらいでかかったのではないかと睨んでいる。
 
 
 
チンポを誇張して描くのなら、乳やマンコも誇張して大きく描いてもよさそうだが、そういう作品は見当たらなかった。
 
 
 
春画の作者には有名な浮世絵師達が多い。それぞれにプライドもあるだろうし、俺は誇張したチンポなんて描かないという絵師が一人くらいいてもよさそうなものだが、皆揃いも揃ってチンポを大きく描いているということは、あれが当時の実物大のチンポだったと見るほうが自然なのではないだろうか。
 
 
 
日本人のチンポはなぜ小さくなってしまったのだろうか。
 
 
 
環境汚染
 
 
食事の欧米化が身長を伸ばすのには役立ったが、日本人のDNAにはチンポを縮めるほうに作用をした
 
 
 
読み書きそろばんが実はチンポの発育に最も良かったが、そろばん塾の減少
 
 
 
思いつくのはこんなところだ。
 
 
 
もっとも、今回の春画展の後期は小さいチンポの絵で統一されているのかもしれず、結論は11月まで待たねばならない。
 
 
 
 
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殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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