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第四回 「虫オジサン」

 

今年の夏は暑かった。

そのせいか、我が家に大量の害虫が発生した。

害虫の名前はタバコシンバムシ。

カブトムシのメスみたいな2ミリ位の茶色いヤツで、飛んだりする。といっても本名を知ったのはだいぶ後の話で、最初はてっきりゴキブリの子供かと思っていた。

だが、「コイツはどうやらゴキじゃないぞ」と思うようになった。

なぜかといえば、大量設置したコンバットの横を悠々と素通りしていくのだ。

コンバットの上を通過していくのも見た。

効果が高いと言われるコンバットにケンカを売っていくようなゴキはいない。

それからいろいろ調べてタバコシンバムシだと判明したのだが、コイツは乾麺や小麦粉などを好み、袋が開けっぱであれば侵入して食い散らかしていく性格の悪いヤツだ。

思いあたるフシがあった。

夏真っ盛りの日の4,5日間、冷やし中華の麺やらパンの食べかけなどを台所に放置していたことがあった。

飲み続けていて、帰ったら寝るだけという生活を送っていた時だ。

どうやらその隙を狙われたらしい。素面に戻り、害虫の存在を知って驚いた。大量に発生しているのだ。

一匹潰しているというのに、その横に、またいる。

振り向けば、壁に点々といる。

もうキリがない。

クロユリ団地みたいなボロマンションなので幽霊の館かと思っていたら、一夏で虫の館になってしまった。

さて、困った。

一日中虫を潰し続けているわけにはいかない。

根本的に解決しなくては虫の上を歩くということになってしまう。

それは避けたい。

いくら大群だといっても、しょせん相手は2ミリだ。

2ミリに負けてたまるか。

戦いの日々が始まった。

まずはヤツ等が好きそうな食材を全て捨てた。

米袋の中にも大量に侵入していたので、思い切って捨てた。

まだ3キロ位残っていたのでこの時は勇気が要った。

同時に物凄い怒りが込み上げてきた。

発生のネタを作ったのは自分だとしても、家賃も払っていないのに何匹も何匹も仲間を連れて来て勝手に住み着くなんて、お前達はヤクザか。

2ミリヤクザ対中年オジサンの戦いが激化してきた。

コンニャロとかザマミロとか言いながら潰していくと同時にオジサンが取った戦法は掃除機作戦だ。

これはなかなか快感だ。

手を汚さなくていいし、何より抹殺感がある。

パワーをあえて最強にして2ミリ相手に近付いていく時、自分がヒットラーにでもなったような気さえする。こうして殺戮を繰り返し、現在秋だが、どうやら2ミリ軍団は白旗を上げたようだ。

ほとんど見なくなった。しかし悔しいことに絶滅には至っておらず、まだしぶとい残党達が時々壁を走っている。

人に聞いたところによると、絶滅に追い込むには-20度という環境が必要らしい。

2ミリの為にロシアに引っ越せとでもいうのか。

もはや2ミリと共存していくしかない。

私も大人だ、受けて立とう。

だが2ミリ君、勘違いしないで欲しい。

共存していくとは言ったが家賃も払っていない君に同居を許したわけではない。発見次第、遠慮なく抹殺していく。

君達は気付いているだろうか。最近ハイパワーの掃除機を購入したことを。もちろん君達を殺す為だ。

君達の中には赤ん坊や夫婦もいるだろう。それでもオジサンは容赦しない。シベリアと名付けた新品掃除機でじゃんじゃん吸い取っていく。

 

Drugstore_beetle_01僕だよ。

早坂"セロニアス"岳
ミーちゃん世代。シングル、伊藤つかさ、中山美穂、浅香唯、新田恵理、に顔射ザーメンして原田知世のポスターを抱いて寝ていた東京都は青梅市出身の反省を忘れた永遠の16歳。ティッシュというのはなく、王さんが描かれたジャイアンツのハンケチで精液を拭っていたからわりとモノは大事。ちなみにイルカで発射したこともあり。

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