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第五回 「イスラエル大使館の隣」

 

syasin

麹町にある日本テレビの脇に一台のアウディQ7が止まった。

運転席に座るサングラスの男は、何かを探すように、周囲を見回した。

男は、芸能人ではなかった。

アウディは、ゆっくりと、数メートル進むと、また止まった。

そこは、イスラエル大使館の入口だった。

と、ここまで読んで、男が、モサドの関係者か何かと思った人は、かねてからの私の著述の愛読者の方だろう。

残念ながら、男は、スパイなどとはもはや何の関係もない、ただの個人投資家だった。

男が探していたのは、その隣にある「番町ハイム」というマンションであった。

千代田区二番町に建つ「番町ハイム」は、総戸数3千2戸、地上11階建ての、大規模マンションである。

今年で、築後42年になり、古さは否めないが、大成建設が施行し、住友不動産が分譲したそのマンションは、管理が行き届いていて、ワンルーム主体の住戸のほとんどが、SOHOとして、利用されている。

その住戸の中の、20㎡弱の一部屋が、900万円で売りに出ていたのだ。

バブルの頃は、一住戸5000万円の値を付けたとも言われている同タイプの部屋は、リーマン直後には、700万円でも買い手が付かなかった。

それが、昨年暮れには800万円台でも、すぐに売れるようになり、物件を見たサングラスの男が、現地から不動産に電話を掛けると、「さっき、買い付けが入ってしまいました」と、言われたのだった。

男は、六本木や恵比寿の中古マンションも買おうとしたが、現地に足を運んだ時には、すでに約定済みであった。

今、投資家の資金は、確実に、不動産に向かっている。

不動産調査会社によると、東京都の中古マンションの平均価格は、3ヶ月連続で上昇。都心6区では、6月は、前月比で、1.5%の上昇だったという。

サングラスの男は、物件探しを続ける一方で、REITに買いを入れた。

7月23日、男は、25日移動平均線を割り込むところまで売り込まれていた。エー・ディー・ワークス(3250)を5050円で買った。

エー・ディー・ワークスは、中古マンションやビルを、再生して、投資目的の富裕層へ販売するビジネスを展開している。

2000円以下で低迷していた株価は、4月の黒田バズーカ直後に、1万6000円まで上昇。

それが、5月23日以降の調整で、4000円まで急落するという、ボラティリティの高い銘柄である。

同時に、中古ワンルームマンションに強い、スター・マイカ(3230)、投資用ワンルームマンション販売の、アーバネットコーポレーション(3242)、同じくサムティ(3244)、富裕層向け投資用不動産に強い、レーサム(8890)にも買いを入れた。

スター・マイカ以外は、厳しい調整局面にある銘柄だ。小型株で、流動性が低いので、素人には不向きな銘柄かも知れない。

野村アセットの分析によると、株価は、インフレ率の変化に、一年半先行して動き、不動産は、ほぼ連動するという。

それを基に考えると、一般の人がインフレや、不動産価格の上昇を体感するのは、来年の春頃になる。

現物不動産や、REITは、それまでが仕込みのチャンスだろう。

私は、アウディQ7に乗り込むと、次の物件へと向かった。

 

松本K
元諜報員。米諜報支援企業L3コミュニケーションの関連組織で訓練を受けたとされる。現在は、金融資産1000万ドル以上の投資家に対する情報提供を生業にする一方で、自身もマーケットに参加している。テルアビブ生まれでテヘラン在住、中国人民銀行の周小川とパイプを持つと言われているが、実態に関しては不明な部分が多い。かつて、雑誌『BUBKA』で連載記事を書いていたが、国際金融資本からの圧力で連載休止に追い込まれたという噂。

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