第11回 「ワールドカップ」
サッカーのワールドカップで、日本はグループリーグ敗退となったが、決勝まで目が離せない。
普段、私はサッカーの試合を見ることは無いが、ワールドカップは毎回見てしまう。
4年に1度の大会で、予選を勝ち抜いた国々の威信をかけた戦いであることが、注目させるのだ。
ワールドカップやオリンピックの前は、「心をひとつに」などと言われる が、私は普段から応援しているわけでもなく、運動もろくにせず、好きな時に飲み食いしているので、これまでは他人事だった。
しかし世界を相手に戦っているアスリート達と同等か、それに近い存在を目指すことは、今後の自分を成長させるだろう。「勇気をもらった」「感動をありがとう」などと言っているだけで、自分では何の努力もしないのでは、つまらないではないか。
世界各国の女性とセックスをしてみようと思う。
40代半ばの私が今からアスリートとして活躍するのは厳しいが、セックスならまだなんとかなるかもしれない。
もちろんセックスは、ただヤるだけではなく、勝敗を決める必要がある。先にイったほうが負けだ。セックスのワールドカップを自分なりに開催するのだ。
すべての国の女性とセックスをするのは、なかなか大変なので、サッカー日本代表がアジア予選で対戦した国、本大会出場の国の女性とはセックスしたい。
セックスワールドカップという目標ができてからは、オナニーは手っ取り早く性欲を解消する手段ではなく、試合(セックス)に向けてのトレーニングの一環であり、非常に前向きな性質を持つことになる。
オナニー後のなんとなくうしろめたい気分は無くなる。簡単に射精しないように竿を鍛える大事な練習だからだ。名刀を作成する刀鍛冶に近いと言えるかもしれない。
平行して勃起力を鍛え、スタミナをつける為、ランニングや筋トレも行う。相手は女性とはいえ、外国人の為、フィジカルが自分より上の可能性があ る。大会前にやれることはやっておく必要がある。
バイアグラなどの薬物の使用はドーピングなので禁止。永久追放となる。処分する上位組織があるわけではないが、ドーピングをして勝ったとしても意味がないからだ。
巌流島で行われたマサ斎藤との時間無制限ノーレフェリー・ノールール・無観客マッチにおいて、アントニオ猪木が言った「お互いのプライドがルール」はセックスにも通じるのだ。
セックスは基本ノールールだが、セックスワールドカップは自分の中ではルールを決めておく必要がある。
クンニをせずに挿入しようとしたらオフサイド。
クンニをせずに手マンのみでマンコを濡らそうとしたらハンドだ。
外人女性は日本女性に比べてマン臭がキツい可能性があるが、クンニをせずに挿入するのは、なんとなく日本人としては礼節に欠ける行為のような気がするからだ。
電マの使用は禁止。サッカーでいうとレーザーポインターに当たる。
先にイったほうが負けといっても手マンやクンニで女性がイっても勝ちにならない。竿でイかせないと勝った感が薄い。
しかし、それだとアジア予選はなんとかなるかもしれないが、欧米やアフリカ勢との対戦の際は、マンコが思った以上にデカく、厳しい戦いになりそうだ。
外人男性の巨大なチンポに慣れた女性達を、私のチンポでイかせられるのだろうか。こっちはこっちでブカブカのマンコで気持ちよくならず、お互いイかないので引き分けが増えるのか。
外人女性は口も大きい人が多いので、易々と私のチンポを咥え込み、バキュームフェラでたちまちイかされてしまうかもしれない。歯を立てないフェラに全く歯が立たないというわけだ。
こっちは手マンやクンニでイかせても勝ちにはならないようにしたのだか ら、フェラでイっても負けではないことにしてもらいたいが、問題は試合中に回復するかだ。女はイった後でもセックスできるが、中年男の私は、すぐには無理だ。
どうせ対戦相手の女性は口説き落とした女性ではなく、売春婦が大半だろ う。試合時間が90分なら、なんとか回復できるかもしれないが、ちょんの間みたいに15分なら無理だ。
不戦敗になるのだろうか。
ワールドカップ本大会の出場国の女性達とのセックスは、現地まで赴いて買春というアウェーでの戦いが大半ということは、私にとっては、かなりの出費になるが、かといって雑誌やネットで特集される美女サポーターのような女性との対戦は望めず、時には怪物との死闘もあり得るのではないか。
その他にも時差ボケ、強盗、銃撃、エイズ、エボラ出血熱、竜巻、ホームシックなど、様々な危険を乗り越える必要もあるのだ。
無事に帰国したら、「俺はサッカーの日本代表より、遥かに過酷な経験をしてきたんだよ」と公言する嫌な人間になっているだろう。
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- 殿方充
- 芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。
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- 第二十四回 「妄想SEX」
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- 第二十六回 「春画」
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- 第二十九回 「抱負」
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