第二回 「猫の首輪に仕込まれた秘密」

col_hed002

江の島には、急な坂が多い。そのため、観光客向けに、有料のエスカレーターが設置されており、それはエスカと呼ばれている。

エスカに乗って、終点で降りると、そこに、ニュースで話題になった猫がいた。

目ヤニがこびりつき、粉を吹いたようにさえ見えるその老猫に、事件に関わるデータが入ったSDカード入りの首輪が、犯人によって取り付けられたという。

海外のサーバーを巧みに使い、足跡を消す

ソフトを駆使して、ウイルスを感染させた他人のパソコンから、ネット掲示板に脅迫文を書き込ませていた犯人である。

我々、諜報関係者も唸らせるような巧妙な手口に、当局は、無関係な人物を誤認逮捕するという失態を繰り返した。

ところが、件の猫がいる場所のすぐ向かいには、一目でそれと分かる防犯カメラがある。

この防犯カメラの映像が、犯人逮捕の決め手となったが、あの慎重極まりない犯人が、防犯カメラがあることに気付かなかったとは、到底思えない。

私も、諜報員だった頃、わざと防犯カメラに写って、アリバイを残すというようなことをやったし、無関係の第三者が、カメラに写り込むのを狙ったこともあった。

そして、猫の首輪に暗号文を残して、エージェントに伝達するというのも、諜報員がよく使う手口だ。

我々が、極秘情報を電子メールでやり取りすることは、まずない。

全ての通信は、アメリカ国家安全保障局(NAS)によって、傍受されているからだ。

NASのシステムの一部は、L3コミュニケーション(LLL)が作っている。私も、L3コミュニケーションの株主だが、同社の株は、SBI証券や楽天証券でも買える。

話しが逸れたが、その日私は、江の島にいる別の猫の首輪から、1枚のメモを抜き取るとポケットにしまった。

そこに何が書かれていたのか、もちろん、ここでバラす訳にはいかない。

ただ、そのメモを見た私は、即座に、大陽日酸(4091)の株を買うように、クライアントに電話した。

2015年、遂に、燃料電池車が500万円台で市販される。10年前には、1台1億円した、あの燃料電池車がだ。

自動車メーカーよりも、燃料電池の燃料となる水素を供給する企業へのインパクトが大きい。

水素ステーションを手掛ける、JX(5020)や、イワタニ(8088)に注目が集まるが、国内初となる70Mpaの充填圧力を実現させた、大陽日酸の水素ステーション技術を忘れるわけにはいかないだろう。

また、同社は、移動式の水素ステーションを実現させている。

2013年の最終利益を22億円の赤字へと下方修正したため、株価は、600円台前半の軟調な展開が続いている。

また、同社の液体窒素は、シュールガス掘削の際のフラッキングにも欠かせない。そのため、米子会社が、ノースダコタに、新施設を近く稼動させる予定でもある。

4月18日、同社の株を613円でしつこく拾い上げていたのは、この私だ。

私は、猫にエサを与えると、防犯カメラを避けながら、坂を下っていった。

松本K
元諜報員。米諜報支援企業L3コミュニケーションの関連組織で訓練を受けたとされる。現在は、金融資産1000万ドル以上の投資家に対する情報提供を生業にする一方で、自身もマーケットに参加している。テルアビブ生まれでテヘラン在住、中国人民銀行の周小川とパイプを持つと言われているが、実態に関しては不明な部分が多い。かつて、雑誌『BUBKA』で連載記事を書いていたが、国際金融資本からの圧力で連載休止に追い込まれたという噂。

ヘッジファンドに情報を売る男記事一覧

カチカチ丘コラム一覧