第20回 「娘がヤリマンだったら」

 

 

第六回で、もし私に思春期の息子がいて、シコりまくっていた場合のシミュレーションをしてみたが、今度は将来ヤリマンの娘をもった場合に備えて考えてみる。

 

ある日、仕事から帰宅すると、妻から娘がヤリマンであることを打ち明けられる。

 

毎日のように自室に男を連れ込み、しかも男が毎回違うのだという。

 

妻はそれを言うと押し黙ってしまった。

 

こういう時はどんなリアクションをすればいいのか・・・

 

「それ、ウリなんじゃね?家のローンに協力してくれるのかもしれんぞ」

 

妻は笑わなかった。

 

娘の部屋は2階だが、私達のいる1階まであえぎ声が聞こえてくる。

 

「今スカパーで小柳ルミ子の『白蛇抄』やってるから、それを観ているんじゃないか」

 

玄関にあんたのじゃない男物の靴があったのを見てないのか。私がパートから帰った時にはもう始まってて3時間以上あの状態だ。白蛇抄3時間も無いし、全編エロじゃねえだろ。

 

妻の口調が荒っぽくなってきた。

 

「ちょっと見てくる」

 

階段を上るにつれ、パンパンパンという音が大きくなる。バックでヤっているのだろう。

 

娘は18年前、私が妻をクンニだけで3回イカせてから、あらゆる体位を駆使してさらに3回イカせ、大量に中にぶちまけて出来た子だ。

 

それなのに許せない。

 

いや、だから今こんななのか・・・

 

扉は内側からロックされていた。

 

ノックをしたが、パンパンパンが鳴り止まない。

 

パンパンパンとノックの音がシンクロして聞こえないのか。タイミングをずらしてノックしてみよう。

 

70年代のプログレッシブ・ロックを思い起こさせる変拍子を親子と誰か分からない男で奏でている状態が10分以上続いていたが、それは娘の絶頂の叫びとともに終了した。

 

なかなか前衛的だったな、と妙な感慨に耽っていると、だしぬけに扉が開いた。目の前に黒人が立っている。

 

パンツこそ履いていたが、余韻が冷めやらないのか、元からそうなのか、私をはるかに凌駕するクッキリと浮かび上がったイチモツが否応なしに目に入る。

 

娘はこちらに背を向け、布団の中でぐったりしている。

 

黒人が私に話しかけてきた。英語なので全然わからない。

 

「お父さんですか。ご挨拶が遅れまして誠に申し訳ございません。私はクンタ・キンテ・ジュニアと申します。お嬢さんとは結婚を前提にお付き合いをさせて頂いております。お嬢さんとはバンドの打ち上げで意気投合しまして・・・」

 

娘が私に背を向けたまま通訳をし始めた。

 

本当にそんなことを言っていたのだろうか。

 

合間合間にファッキンと聞こえたような・・・

 

「とりあえず服を着ろ」

 

扉を閉め、妻のもとへ向かった。

 

「やっぱり『白蛇抄』だったぞ。ディレクターズカット版だから、劇場版より長いし、エロシーンも多いんだな」

 

 

殿方充出演情報

猥談ナイト
4/25(土)19時開演
予約1000円+1D/当日1500円+1D
会場:dining cafe theater
東京都渋谷区渋谷2-2-6 青山ホワイトアドビー1F(渋谷駅徒歩7分)

 

CBOWIfDUYAAB2Te

予約:gojappe.miyazaki@gmail.com
※もしくはついぷらへ↓
http://twipla.jp/events/137829
※出演者様直接でも可!

アダルト業界の先進者が語るイベント!
お客様にはどのトークゲストが良かったか
選んでいただいたり、その他音楽や芸人の
ライブも有ります!
※18歳以上の方限定のイベントとなります。

殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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