第三十七回 「健康診断」

 

私が健康診断を受けていたのは学生時代までだ。

 

40歳を過ぎてからは毎年がん検診の案内も届くが受診したことはない。

 

若い頃より無理はきかなくなってきたが、体に異常は感じないし、病院にはなるべく行きたくない。

 

検査の結果、何か指摘されたら気になり、かえって具合が悪くなりそうだ。

 

しかし周囲にそう話すと、たいていの人は「行っといたほうがいいよ」と言う。

 

会社勤めだと毎年受診しなければならないのだろうが、人にまで受診を勧めるとは・・・

 

私の健康診断に対するイメージが古いだけで、今は受診したくなるような内容になっているのだろうか。

 

私がスケベなことを知っているがゆえ、受診を勧めてくれているのかもしれない。

 

だとしたら、だいたいこんな感じか。

 

 

美人女医がしきりに脚を組み替えるため、ミニスカートの奥に目が行ってしまい、事前の説明が頭に入らない。

 

突然、女医がガバッと股を開き秘部がまる見えになる。
黒い下着と思っていたがノーパンだった。

 

まずは視力検査だ。

 

クリトリス、尿道口、小陰唇、大陰唇と順調に当てていく。

 

女医が肛門を指し示した際、正直に「イボ痔」と答えたところ、女医の顔色が変わる。「白内障の疑いがある」のだという。

 

採血の後は、チン体検査。

 

チン体検査!?

 

同級生が身体検査の度に嬉々として叫んでいた小学生の時以来、久々に聞いたが、45歳にして実際に受けることになるとは。

 

バレないように皮を剥いておいたつもりが、お見通しだったようだ。

 

腹の肉をつねられ、身をよじった際に元に戻ってしまった。

 

つねられた時「痛っ」と叫んだためか、盲腸の疑いがあると言われ、
完全剃毛されてしまう。

 

採血で貧血気味なのではないかということで、タンポンを引っこ抜いた女医に顔面騎乗される。

 

苦しみながらも女医に血液型を尋ねるとB型だという。俺はA型だ。

 

今まで考えもしなかったが、こういうのは大丈夫なのだろうか。

 

生理中だから妊娠しないと言い、俺のポコチンにまたがってきた。

 

騎乗位で体を揺らしながら器用に俺の血圧を測る。高血圧だった。

 

セックスが終わるとすぐに採尿され、その日は帰宅した。

 

後日、検査結果が届き、尿に蛋白と潜血がみられるということで
再検査に呼び出される。

 

生理中のマンコに中出しした後すぐに採尿したのでは正しい結果が
得られないのではないか。

 

俺の主張に耳を貸さず、女医はシックスナインの体勢をとる。
またしても生理だ。

 

「いや、だから・・・」

 

後日届いた再検査の結果は、初回と同じだった。
再々検査の日が指定されているが、再検査の29日後だ。

 

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殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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