第十回 「シャブSEX」

 

ASKAが覚せい剤で逮捕された。

 

逮捕当初は尿検査で陽性反応、自宅から覚せい剤、吸引具が発見されながらも、容疑を否認しているとのことで、展開に期待していたが、数日で所持も使用も認めてしまい、がっかりだ。

 

ここからもう一度否認に回ってもらいたいものだ。

 

精液や毛髪から反応が出たからといって、使用している現場を押さえられたわけではないのだ。一緒に捕まった女に全ての罪をおっ被せられなくはない。

 

精液から反応が出るのだから、マン汁からも出るはずだ。

 

女は覚せい剤を使用していたが、自分はやっていない。

 

マン汁を飲んだせいで、こんな事になってしまった。

 

「僕は体を合わせる以上は、どんなにクサマンでもクンニを欠かしません。たとえドブのような匂いのする愛液でも必ず飲み干す情の深い男なのです」

 

と、堂々と主張してみたらどうか。

 

きつい取調べで一度は容疑を認めてしまったが、真実はひとつ。と冤罪を主張し、証拠関係は真っ黒、口を開けば卑猥な事ばかりの状態で、袴田元死刑囚と連帯したいなどと口走って迷惑がられたら、もう一騒ぎいける。

 

覚せい剤は初犯だとほとんどの場合、執行猶予がつくのだという。

 

反省の態度を示して、ほとぼりが冷めた頃に復帰という流れは見飽きた。

 

ASKAには否認が無理なら、開き直って問題発言を連発するくらいの気概を見せてほしい。

 

「ポールは大麻、俺はシャブ。それゆえビートルズ時代も含め、SAY YESに勝る曲は無い」

 

「ポールもシャブをやっていれば日本公演をなんなくこなせた。YAH YAH YAH」

 

「入手ルートも他のやってる大物も全部ぶちまける。その前にシャブをくれ」

 

「CHAGEは俺ほどの才能は無いが、ホール&オーツのジョン・オーツよりは才能がある。『ふたりの愛ランド』がヒットしたから」

 

「CHAGEと石川優子に肉体関係は無かった。但し、オナニーはしていたかもしれない」

 

「山本譲二をもう一度紅白へ」

 

物議を醸し出しそうな発言から、どうでもいいことまで、連日一面を独占し、長州が再び「何がやりたいんだコラ!紙面を飾ってコラ! 」と叫んでしまうくらいまでは、頑張ればいける。

 

しかしながら、精液つきティッシュから陽性反応やら、シャブSEXやらの見出しがヤフートピックスからリンクが辿れてしまうのはいかがなものか。

 

行き着く先が地獄であるとお決まりのように結んではいるものの、想像を絶する快感に興味を持ち、手を出してしまう者もいるのではないか。

 

おそらくシャブSEXを経験しているであろう清水健太郎や酒井法子が逮捕後も元気そうで、廃人のイメージと程遠いのもよくない。これでは分量さえ気をつければ大丈夫ではないかと思う者もいるのではないか。

 

3度目の逮捕時、痩せこけていた田代まさしのような姿になることが例外みたいな印象になってしまっている。

 

ASKAは影響力が大きいので警鐘を鳴らす発言もしたほうがよい。

 

「シャブを打つと何時間でもハメられるので、チンポが削れて小さくなってしまった」

 

「何時間も俺が吸うので、ヤった女の乳首やクリトリスは犬の舌みたいになってしまう」

 

いや、これでは駄目だ。

 

やはり薬物中毒の恐ろしさを改めて世に伝える為には、覚せい剤中毒になり、連続通り魔殺人を犯した川俣軍司を大地康雄が演じた、月曜ワイド劇場「深川通り魔殺人事件」を早急に再放送かDVD化を望む。大地康雄はこの主演を機にブレイクするかと思いきや、名演技すぎて役のイメージが強烈についてしまい、数年間使いづらい俳優になってしまったという、いわくつきの作品だ。これを見たいのだ。

 

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殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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