第三十六回 「AV出演強要」

 

 

AVプロダクションの元社長らが労働者派遣法違反の疑いで逮捕されたり、現役AV女優からの告発、反論や、NHKも「クローズアップ現代」で取り上げるなど、AV出演強要問題の報道が続いている。

 

モデルのスカウトと思い事務所に行くと、ろくに契約書を読む時間も与えらぬままサインを求められる。その後AV出演が決まったと連絡が入り、断ると違約金がかかるなどと怒鳴り散らされ、渋々出演。

 

人権問題としてとらえると酷い話だが、AVを見てシコる側としては、興奮する材料になる。

 

相談件数は増加傾向にあり、2016年は7月段階で前年の62件に並んだということだが、どの報道機関も女優名と作品名を出してくれないのは残念だ。

 

本当は嫌々出演していたのに、体は反応してしまい、羞恥心や貞操観念が崩壊する様が描かれた良質なドキュメント作品が今年だけで62本出ている可能性があるのだ。

 

容姿も美しくプロ意識の高いAV女優の作品は安心感はあるが、AVを見始めてから30年経過した私は食傷気味だ。

 

かといって素人ナンパものも、どうせヤラセなんだろうなあと思ってしまい刺激が足りない。

 

「出演を強制された作品」というお墨付きがあれば、久しぶりにAVでシコるのもいいなと思っているのだが、訴えによりお蔵入りするとしたら非常に残念だ。

 

プロダクションやメーカーはなんとか交渉して「出演を強制された作品」 の公表をした上で発売を継続し、AVの新たなジャンルを形成してほしい。

 

他のありがちな作品の制作を中止してでも、女優に高額なギャラを払い、最終的に合意に至らせるのがAV業界の腕の見せ所ではないか。

 

作品の冒頭の10~15分は実際の出演強要の様子を収録して再発売してくれるとなおよい。

 

その女優に本来はモデル、歌手、声優などの夢があり、才能がありそうであれば全面的にバックアップし、作品はタイミングを見計らって再発売するのもいいだろう。

 

そんな気の長い話はともかく、マスコミはせめて撮影時にイッたのかどうかだけでも報道してくれたら、ニュースだけでシコれそうなのだが、なんとかならないか。

 

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殿方充
芸人。「浅草お兄さん会」第6代チャンピオン。「下ー1グランプリ」第1回、第3回優勝。4才よりオナニーを継続中。

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