第十八回 「ココナツオナホ」

 

 

 諸般の事情により、ワタシ器具田こする教授は遠く異国の地に来ております。

 理由背景など5W1Hはとりあえず諸般ということで……取材と言っておきますね。

 

 どよーん。
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 着いた先は幻の国、カンボジア。

 景色は東南アジアによくある感じ。貧しい国というマイナスイメージが古くからあるが、今では日本も貧しくなったため、貧しさの落差を楽しむ下品なニーズは、少なくとも市街地では満たせなくなっている。地元民と同じ食事も、松屋と同等以上のコストがかかる。もはや、安さを楽しむ旅先としては適当でない。

 

 さて、タイやベトナムにはオナホがあると聞くし、テンガは一部製品をベトナムで生産してさえいる。パッケージにMade in SRVとあったら、それはベトナム製だ。

 

 カンボジアはインドシナ中で〈性の架空化〉に最も遅れた地域である。いや、遅れるとか進んでるとか、架空化すれば進歩なのかは知らないぞ。ともかくオナホは肉体言語でなく、精神言語で性に向き合うためのモノ。非現実の王国にセックスの相手を見つけちまったヤツが使うものだ。

 カンボジアは、そういう意味でリアルが圧倒しているんだと思う。

 某オナホメーカーが次の市場として有望視しているのもわかる気がする。

 

 オナホ普及前夜としてのカンボジアを考えてみよう。

 地元民だってにんげんだもの、オナニーしないわけないじゃないですか。

 そこで観光客があまり寄らない街外れの食堂、完全ローカルなところに入ってみる。完全ローカルゆえ、英語も通じない。ほぼクメール語のみ。

 

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 アモック。ナマズのグリーンカレー、3.5ドル。
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ほら、高い。ボラれてますよナマズだけど。現地人も同じ値段で食ってて、どうにも納得できねえ。もっと郊外に行けば安いんだろうか。

 

 すると、ローカルの人が来るよね。オッサンしかいないのかこの辺は。
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 器マークの外国人は珍しがられるわな。
 
 「こっちの地元の人って、オナニーって何か道具使いますか?」
 「えっ」
 「えっ」
 「……ココナツとか?」

 

 

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ココナツジュースって、コレですね。

 

中に500mL〜1Lくらいのうす甘い汁が入っていて、天然無菌状態のスポーツドリンクのアレ。0.5〜1ドル。

 

 

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 ココナツジュースを買って飲み干し、ホテルに戻って、ガラをよく見る。

 コレが東南アジアでポピュラーなオナニー法か……。

 

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 ストローの穴を2回刺して指でくぱぁっぽく……ほほう……

 

 

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 指1本でも、おおぅ……

 

 つまり白い果肉部分は処女膜という理解でよろしいか?(しらんがな)

 

 

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 それではいただきます!

 

 

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 土台がしっかり大きく重いので、床置き腰フリも可能。

 ブコブコと空気の出入りするマン屁現象があります。果肉のぬめりがあるため、ローション不要。内部の空洞は広いけれど、入り口の処女膜果肉と内部の果肉が亀頭を摩擦する感覚があり、ユル系オナホによくある使用感。

 あー、これは日本の方にも八百屋でココナツ見かけたら試して欲しいですね。てか、むしろココナツ形オナホを日本で売ればいいのか?

 良くない点は、巨大すぎる、保存できない、使い捨てというところです ね。

 

 評価…7点
 ★★★★★★★☆☆☆

器具田こする教授
ラブドールとオナホールのR&Dアートユニット「器具田研究所」を運営。メーカーへのアドバイスや技術協力といった説明のしにくい業務でオナニー業界の異常進化を支えている。http://www.kiguda.net/

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